PayPal(PayPal)とは何?PayPayとの違いは?を分かりやすく解説します

インターネットでお買い物などする時によく見かける「PayPal」とは一体何なのでしょう?

また、友人などから「ペイパルのアカウント教えて!」と言われた時、何をしたらよいのでしょう?

 

 

PayPal(ペイパル)とは何?

 

PayPalとは、インターネット上の支払いが簡単にできるオンライン決済サービスです。

PayPalのサービスを提供しているのは、アメリカに本社を置くPayPal Holdings Inc(ペイパルホールディングス)です。

ペイパルの決済サービスは、2019年9月時点で、ユーザー数2億9500万以上、全世界200カ国以上100以上の通貨の取引に利用されています。

参考:ペイパル社プレスリリース

 

PayPalでアカウントを作成し、カードや銀行の情報を登録しておけば、お店にカード番号を知られずにネット上で買い物をできるのが最大の魅力です。

買い物の決済で使用するだけでなく、家族や友達とのお金のやりとりを、オンライン上で簡単に行うこともできます。

しくみは簡単

  1. あらかじめ、PayPalに登録(クレジットカードなどの決済情報)
  2. ネット上でお買い物をする時に、支払い方法としてPayPalを指定
  3. 販売店はPayPalに代金を請求。PayPalが登録済の決済方法で自動引き落とし

このような流れになります。

PayPay(ペイペイ)との違い

 

PayPal(ペイパル)は、QRコード決済アプリである「PayPay(ペイペイ)」と名称が似ていることから、混同しているケースがよくあります。

簡単にPayPalとPayPayの違いを簡単にまとめました。

 PayPal(ペイパル)PayPay(ペイペイ)
運営会社PayPal holdings inc
米カリフォルニアに本社をおく米NASDAQ上場会社
PayPay株式会社 ソフトバンクとヤフーが出資している日本国内企業
できること
・特徴
・国内・海外のオンライン決済をPayPalアカウント(ユーザー名)のみでできる
・家族・友人間のお金のやりとりを無料でできる
・スマホ決済(QRコード決済)ができるアプリサービス ・ポイントの高還元率が狙える
ヤフーのサービスと連携するとよりお得に使える ・ペイアプリでの国内シェアNO1
利用方法・PayPal対応しているネットサービスの決済に使用 ・PC管理画面またはスマホアプリにて送金や支払い依頼をする・スマホにアプリをインストールし、日本国内のPayPay加盟店での QRコード決済に利用

このように両サービスは、運営会社・利用形態が異なる、似て非なるサービスです。




PayPalでできること

 

PayPalでできることを説明していきます。

PayPalアカウントとは

PayPalアカウントとは、PayPal決済サービスを利用するための口座です。

ログインID、パスワード・住所・氏名・支払い方法などを登録します。
ログインIDにはメールアドレスが使われます。

PayPalのアカウントは、

  • パーソナルアカウント
  • ビジネスアカウント

の2種類が、登録時に選べます。

用途に応じてアカウントを作成します。

個人利用
(パーソナルアカウント)
商品購入時の決済
個人への送金・送金リクエスト 個人からの受け取り (日本円・日本のアカウント同士は手数料無料)
ビジネス利用
(ビジネスアカウント)    
商品販売時などの決済

この記事では、主にパーソナルアカウントに関してお伝えします。




PayPalのメリット(個人利用の場合)


①販売店に決済情報が渡らない

ショッピングモール以外の公式ページから、商品やサービスを購入することはありませんか。

初めてお店を利用する際には、クレジットカードの番号などを入力するのに抵抗感を覚えますよね。

お買い物などで、インターネットを利用すればするほどネット上の決済が増え、自分のクレジットカード番号などの情報をばらまくことにつながり、セキュリティ上好ましくはありません。

PayPalを決済手段に使うと、クレジット番号の情報をお店側に教えずに買い物をすることができます。

②「買い手保護制度」で一定の条件の下、補償してもらえる

よく知らないお店な海外のサイトから商品やサービスを購入する場合、きちんと品物が届くかどうか心配ですよね。

決済手段でPayPalを利用すれば、次のような場合、商品代金が返金されます。

・PayPalを利用して代金を支払ったが、商品・サービスが届かなかった
・届いた商品・サービスが、説明や紹介内容と著しく異なっていた

販売店をよく知らなくても、安心して買い物をすることができます。

③クレジットカードを持っていなくてもオンライン決済ができる

PayPalは、次の3つから支払いができます。
・クレジットカード
・デビットカード
・銀行口座

PayPalのパーソナルアカウントを持っていれば、クレジットカードが使えない場合などに、デビットカードや銀行口座を登録するだけですぐに支払いができるようになるので便利です。

また、クレジットカードで決済をすればポイントをためることができます。

④家族や友人間とのお金のやりとりが無料でできる

家族間や知人間でのちょっとしたお金のやりとりを、無料でオンラインでやりとりができます。

  • 手持ちの現金がなくて後から精算したい
  • 面倒な小銭の徴収をしたくない
  • 振込手数料を払いたくない

などの場合に便利です。

⑤海外通販が気軽に利用できる!

日本で発売されていない商品がほしいと思っても、海外のオンラインショップの利用には不安がつきもの。

PayPalに加盟しているショッピングサイトを利用すれば、販売サイトの信頼性を気にせず、気軽に海外のアイテムを手に入れることができます。

※海外への送金、海外販売店への決済には、為替手数料がかかります。

PayPalアカウントを教えて!と言われたら?

PayPalアカウントを教えるような状況は、飲み会や共同プレゼントの集金など、知人間でちょっとしたお金のやりとりがある場合ではないでしょうか。

 

「アカウントを教えて!」と言われた場合、教えるのはPayPalのIDとなる「メールアドレス」のみでOKです。

前提として、お金の受け渡しをするメンバーが、それぞれパーソナルアカウントを持っている必要があります。

 

支払い依頼をする時、依頼者は相手のID(メールアドレス)を入力するので、支払い側は支払われる側にメールアドレスを教えれば、支払われる側が送金依頼をすることができます。

逆に、支払いする側が、支払先の相手のID(メールアドレス)を聞いて、支払いすることもできます。

 




セキュリティはどうなのか?考えられるPayPalの危険性

 

会社は安全。PayPal運営企業はワールドワイドな法人

PayPalを使うと分かるのですが、登録・管理画面のデザインが簡素で、「この会社のサービスは大丈夫?」と不安になるかもしれません。

PayPal社は、米NASDAQ(ナスダック)にも上場しているワールドワイドな企業です。

NASDAQとは、アメリカの新興会社向け株式市場で、Microsoft(マイクロソフト)やAmazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)、Apple(アップル)なども上場しています。

顧客数を順調に伸ばしており、会社として信頼性が高いといえます。

 

ID(アカウント)の乗っ取りに要注意

PayPalのアカウント登録後は、アカウント(ID)とパスワードのみで決済を行えることが、PayPalの利便性にもなっています。

しかし、利便性とセキュリティは表裏一体であり、不正利用者にログインされた時に、簡単に銀行口座やクレジットカードを悪用される危険性があります。

特に、サービスにログインする際のIDがメールアドレスになっており、人目につく機会やネットで登録する機会が多くなります。

ID=メールアドレスと分かっているので、IDの文字列を個別に設定する場合に比べて、ID・パスワードが破られる可能性が高くなります。

対策としては、

  • 他のサービスと同じパスワードの使いまわしをやめる
  • PayPalの二段階認証の設定を行う

があります。

 

フィッシニング詐欺にも注意

メールやSNS、SMSなどで偽のURLリンクを送り、偽サイトに導いてIDとパスワードを奪う詐欺の手法です。

PayPalでは、お金の請求をするURLをメールやSNSで相手に送ることができるため、このしくみを知って利用している場合には、思わぬメールやSNS上のリンクから支払いしてしまう可能性があります。

自分に支払いが発生している時には、リンクURLからログインして操作するのではなく、多少面倒でもPayPal公式サイトのログイン画面上からログインし、請求内容を確認する方が無難です。




パーソナルアカウント登録の仕方

個人決済をするためのパーソナルアカウントの登録方法についてです。

  1. 日本サイトに接続。「新規登録(無料)はこちら」を押下
    https://www.paypal.com/jp/home
  2. 「無料新規登録」では、「パーソナル(個人)アカウント」を選択
  3. パーソナルアカウントに新規登録
     国の選択、姓、名、メールアドレス、パスワードを入力して次へ
     住所、生年月日、電話番号の登録
  4. ワンタッチ設定と、規約の確認・同意

ワンタッチ設定 ログイン状態が継続され、対応しているアプリやサイトでのID、パスワードの入力が省略できる

これでIDの登録(アカウント作成)は完了です。

続いてトップ画面に行かずに、今すぐしたい操作にすぐに移ることができます。

  • 支払い(販売店に対して)
  • 個人間の支払い
  • 集金

より選択できます。

選択すると、それぞれの必要項目の入力画面に遷移します。
ここからはトップ画面からの操作と同じなので次で説明します。

PayPalでの支払い方法|おすすめはどれ?変更方法は?

 

支払い方法

PayPalの支払い方法には次の方法があります

  • クレジットカードからの支払い
  • デビットカードからの支払い
  • 銀行口座からの振替
  • PayPal残高から支払い

支払い方法の登録

PayPalの管理画面より登録します。
管理画面にログインすると、トップ画面上にペイパル残高、登録銀行・クレジットカードなどが表示されます。

右下の「カードまたは銀行を登録する」を押下します。

「クレジットカード・デビットカードを登録」か
「銀行口座を登録」
を押下して、支払い情報を入力します。

下記は、銀行口座の登録画面です。

支払い方法の変更

支払い方法は、決済の際に、登録されている支払い方法が表示され、都度支払い方法の選択ができるようになっています。

複数の支払い方法を登録していても、支払い方法がいつも同じであれば、「優先支払方法」を登録しておくことで、メニュー上の「ウォレット」を押下すると、支払い方法の一覧が出ます。

左側のメニューにある「支払方法」より、優先したい支払い方法を選択します。

右側に詳細が出ます。右下の「優先支払方法として設定」をクリックすると、優先支払い方法として設定されます。

おすすめの支払い方法は?

 

利用者それぞれの状況により変わりますが、支払い方法としてどれを選んでもよいなら、クレジットカード払いがおすすめです。

クレジットカードのポイントがたまりますし、仮に不正利用されてしまっても、すぐに銀行からお金が引き出されることがないので、余裕をもって対処にあたれます。

クレジットカードなしで支払いをしたいのであれば、デビットカードか銀行口座からの振替になります。

支出の管理を銀行口座メインで行っている場合、リアルタイムで支出額を把握したいのであれば、銀行口座の選択がベストかもしれません。

振り込まれたお金がPayPal残高に入っていれば、そこから優先的に使う選択肢もありです。

明細の出し方は?

 

メニューの「取引」をクリックすると、直近の取引内容が表示されます。

該当の取引にカーソルをあてるとグレーに反転するので、色が反転した箇所を再度クリックすると、取引内容の詳細が表示されます。

詳細の左下の「詳細を印刷」をクリックすると、取引詳細の印刷画面が表示されます。

また、「取引」メニュー右上の「明細書」を押下すると、指定した期間の取引一覧などを出力することができます。

 




家族や知人とのお金のやりとりに利用する方法

PayPalといえば、商品やサービスを購入した場合の支払いに利用するのが一般的ですが、家族や知人とのお金のやりとりにも利用できます。

  • 飲み会のお金を、現金を使わずに集金したい
  • みんなでお金を出し合って贈り物をするために
  • 離れて暮らす家族に、振込手数料を気にせず送金したい

などにPayPalを利用することができます。
利用するには、予め銀行口座の登録が必要になります。

 

お金を他のパーソナルアカウントに送金(支払い)したい場合

  1. メニューより「支払いと請求」→「支払い」を選択
  2. 支払い先のメールアドレスや携帯番号を入力
  3. 金額とメッセージ(任意)を追加→続行

※個人間の送金には、銀行口座の登録が必要です。
クレジットカードで支払った場合、受け取り側が手数料を支払う必要があります。

他のパーソナルアカウントに支払いを依頼したい場合

  1. メニューより「支払いと請求」→「請求」を選択
  2. 請求先のメールアドレスや携帯番号を入力
  3. 金額とメッセージ(任意)を追加→続行

以上、PayPalの概要と使い方についてお伝えしました。
PayPalなどのサービスを上手に使って、便利なキャッシュレス生活を送りたいですね。